応急手当その2
次に子どもが発熱した場合の応急手当と状況判断について説明します。
発熱とは一般的に37.5℃以上を指しています。
しかし乳児の場合は平熱が高いため、夕方になれば元気でも37.5℃になることがあります。
そのため様子を観察していて元気で風邪症状もなく食欲もあれば発熱と判断しなくていいと思います。
発熱した場合には、脇の下で熱を測ってください。
熱に伴って嘔吐やけいれんなどの症状が出ないか注意して見ていてください。
ビニール袋などで氷嚢を作ったり、タオルを絞ったりしたものを頭や脇の下に挟んで体を冷やしてください。
熱が高いからと全身を毛布でくるむなどすると、脱水症状を起こしてしまうことがあるので注意してください。
熱があるときには水分を十分にとらせるようにしてください。
口の中を潤す程度でもいいので、こまめにあげるようにしてください。
ただし次のような症状が見られたらすぐに小児科を受診してください。
咳や鼻水、嘔吐や下痢などの症状が激しいとき。
食欲がなくて水分も満足にとれないとき。
生後6ヶ月未満の赤ちゃんで熱が高いときです。
さらに生後3ヶ月未満の赤ちゃんが発熱したときや、熱が40℃以上あるとき、熱と一緒に嘔吐を繰り返しているとき。
熱と一緒に激しい頭痛と嘔吐があるとき、熱があって歩けないほどの激しい腹痛があるとき、熱があって泣きっぱなしで何をしても泣きやまないとき。
熱があってあごを胸につけることができないくらい首が硬直してしまっているときにはかかりつけの小児科に電話をするか、救急を受診してください。
嘔吐が激しいときの応急手当としては、吐くのが落ち着いたときに水分をこまめにとらせるようにしてください。
イオン飲料や水や番茶などをふた口程度でいいので、5分から10分間隔で飲ませてください。
柑橘系飲料や炭酸飲料、牛乳などは胃に負担がかかるため避けてください。
下痢の場合も同じです。
こまめに水分をとらせるようにしてください。
咳の場合には、咳の様子を見ておいてください。
ゼーゼーと喘息気味の咳や呼吸をしていないか、顔色が悪くないかなどの症状をチェックします。
乾いた咳が続いたり、熱が高かったりするときには小児科を受診してください。
子どもが異物を飲み込んでしまったときには、何を飲みこんだのか確認してください。
口の中にものが見えていれば指でかきだしてください。
しかしあまり無理してとろうとしてかえってのどの奥に入ってしまうことがありますし、無理に吐かせようとして気道を傷つけてしまうことがありますから注意してください。
ボタン電池の場合はすぐに救急にいかなければいけません。
飲みこんだものによって応急手当の方法が違うのでまずは119番通報するか、かかりつけの医師に電話してください。
応急手当その2関連ページ
- いい小児科医の見分け方
- 小児科について
- 医師研修制度改革
- 小児科について
- 応急手当
- 小児科について
- 行政について
- 小児科について
- 子どもの年齢
- 小児科について
- 受診の基準
- 小児科について
- 受診の基準その2
- 小児科について
- 準備すること
- 小児科について
- 小児科と耳鼻科
- 小児科について
- 小児科について
- 小児科について
- 小児科の選び方
- 小児科について
- 小児科の特徴
- 小児科について
- 小児科医療の改革案
- 小児科について
- 小児科医療の問題点
- 小児科について
- 小児科医療の問題点その2
- 小児科について
- 小児救急
- 小児科について
- 小児救急の危機
- 小児科について
- 小児喘息専門医
- 小児科について
- 症状別病院の探し方
- 小児科について
- 症状別病院の探し方その2
- 小児科について
- 診察内容
- 小児科について
- 総合病院と開業医
- 小児科について
- 地方の現状
- 小児科について
- 注目の小児科
- 小児科について
- 日本小児科医会
- 小児科について
- 日本小児科学会
- 小児科について
- 入院について
- 小児科について
- 非専門医の活用
- 小児科について
- 予防接種
- 小児科について