小児救急の危機

昼間と夜間では小児科医の人数が違います。
小児科の全体数が減っているわけではありません。
小児科には小児科標ぼう医と、小児科専門医がいます。
小児科標ぼう医は、看板に小児科を掲げていて子どもの診療を行っています。
実際の専門は内科であったり別の科であったりするわけです。
小児科専門医の数は圧倒的に少ないです。
そのため昼間は通常の病院や開業医が診療しているため小児科の数は十分に足りているのです。
ところが問題は夜間や休日にあります。
この時間帯は小児救急で対応しているのですが、小児救急の場合、急患は専門医を求めているということで、小児標ぼう医はほとんど夜間診療に協力していないのです。
そのため小児科専門医だけで夜間診療の輪番を行わなければならないのです。
少ない小児科専門医だけで、夜間と休日の輪番を持ちまわるのは非常に厳しくなっているというのが現状です。

 

さらに受診する側の患者数をみても、救急を利用している約半数の患者が子どもの急患です。
そのため小児科の当直医は他の科の先生の何倍も当直をしなければいけません。
このように夜間や休日の小児救急では、少ない小児科専門医に多くの患者が殺到して、医師に過酷な労働を強いてしまっているのです。
結果小児科医の過労死まで起きて問題となっています。

 

救急病院と名乗っている病院のうち子どもの急患を診ているのは半分の病院しかありません。
このような状況では子どもが病気になったときどこの病院に行ったらいいのかわからなくなってしまいます。
小児救急ではこのような悪条件がいくつも重なって危機的状況にあるのです。

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