小児科医療の問題点

ここ数年、大きな病院の中で小児科を持っているところが減ってきています。
こうなってしまった理由のひとつに診療報酬体系の問題があります。
小児医療において、子どもの体に負担となるような検査や投薬はできる限り行わないのが原則となっています。
しかし現在の診療報酬体系では、検査や薬が多ければ多いほど報酬が増える仕組みになっています。
そのため病院を経営するにあたって小児科は収入が少ない科となってしまうのです。
さらに小児科では注射をしたり点滴をうったり、検査をしたりする場合にも子どもを抑えるための人手が必要となります。
他の科よりも何倍も手間がかかります。
注射や検査をしても報酬は大人の患者と同じです。
投薬に関しては、子どもの薬は子どもの体重に合わせて処方するため個別に調合しなければならず手間がかかります。
1歳児の場合は大人の量の4分の1程度となり、手間がかかるわりに診療報酬が少なくなってしまうのです。

 

報酬が少ないのに、人員が必要で、採算がとれないため病院から減り続けているのが今の小児科の現状です。
小児科で診察をしていると、病院経営がどんどん苦しい状況になっていく今の医療制度を改革していかなければいけません。
小児科医療に携わっている現場スタッフからも医療制度改革を望む声が上がっています。
小児医療を守るためにも医療費の再計算を行うべきです。
今のままでは小児医療を維持していくことは困難です。
早急に小児科が成り立つように対策を立てなければいけません。

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