地方の現状

どうしてここまで子どもの数が減ってしまったのか、少子化の原因は何でしょうか。
少子化のために地方における小児科医療も危機に陥っています。
若い小児科医が地方勤務をしなくなったため、地方に小児科が存在しなくなっているのです。
医師の中で、小児科の仕事は特に大変だと言われています。
子どもの場合夜中に熱を出したり、体調を壊したりして時間外に受診することが多いからです。
もちろんほとんどの場合が、心配することはない程度の症状なのですが、一人目の子どもを持つ母親の場合特に不安で仕方ないため救急病院を受診してしまうのです。
近年は核家族化しているため、相談する相手もなく母親一人で抱え込んで悩んでいるケースも多いのです。
こういったことから、地方の小児科医の場合、労働条件はさらに悪化していきます。
そのため小児科医になる人がいなくなり、小児科医が激務にさらされるという悪循環を生じているのです。

小児科医がいないような地方には、小さな子どもを持つ若い家族が住むのはかなり不安なことだと思います。
そのためさらに少子化が進行してしまうのです。
子どもが生まれることで社会は新陳代謝を繰り返します。
しかし子どもがいないということは、いずれその地域がなくなってしまうことになるのです。
これは現在、日本で問題になっていることです。
子どもを育てている親が安心して家族で暮らすことができるようにすること、小児科医も安心して働けるような社会にしていくこと、これが大事なのです。
行政も様々な方法を考えていますが、なかなか確実な効果を得られる方法がないのです。

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